労働相談Q&A・労働契約について

労働相談

労働相談Q&A・労働契約について

Q.労働契約について。

A.労働契約とは、労務の提供(労務提供義務)と報酬の支払い(賃金支払い義務)を内容とする有償・諾成の双務契約です。労務提供義務とは、使用者の指揮命令下において労働を行う義務のことです。労働契約の当事者は、契約で定めた条件のほか、さまざまな付随的な義務を負うことになります。使用者側の付随的義務には、安全配慮義務やセクシャルハラスメント(セクハラ)等に対応する職場環境配慮義務、などがあります。労働者側の付随義務としては、企業秩序順守義務や守秘義務などがあります。

労働基準法で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分については無効となり、無効となつた部分についてはは、労働基準法で定める基準によります。また、労働契約は、期間の定めのないものを除き、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは3年、または次のいずれかに該当する労働契約については5年を超える期間について締結してはなりません。

  1. 専門的な知識、技術又は経験であって高度のものとして厚生労働大臣が定める基準に該当する専門的知識等を有する労働者で当該高度の専門的知識等を必要とする業務に就く場合において締結される労働契約。
  2. 満六十歳以上の労働者との間に締結される労働契約。

 

労働者