派遣労働者の労災保険

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派遣労働者の労災保険

派遣労働者の労災保険(労働者災害補償保険)は、派遣元事業主が強制加入業者となります。労災保険は、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため、必要な保険給付を行い、あわせて、業務上の事由又は通勤により負傷し、又は疾病にかかつた労働者の社会復帰の促進、当該労働者及びその遺族の援護、労働者の安全及び衛生の確保等を図り、もつて労働者の福祉の増進に寄与することを目的とするものです。労災保険の保険料率は事業の種類によって異なります。

派遣法では、派遣元事業主に対して労働災害補償責任を負わせていますので、労災事故が発生した場合、派遣労働者は、派遣元事業主の協力のもとに、労災保険の給付を請求することができます。

労災保険の業務災害に対する保険給付には、(1)療養補償給付、(2)休業補償給付、(3)障害補償給付、(4)遺族補償給付、(5)葬祭料、(6)傷病補償年金、(7)介護補償給付があります。
また、通勤災害に対する保険給付には、(1)療養給付、(2)休業給付、(3)障害給付、(4) 遺族給付、(5)葬祭給付、(6)傷病年金、(7)介護給付があります。

派遣契約の仕組み