例外処理(1)
例外処理とは、プログラム実行中に発生するエラーにより、プログラムが強制終了してしまうことのないようなコードを記述することです。ユーザーにたくさんのデータを入力させるようなアプリケーションを開発する場合、ユーザーがデータを入力し終え、ファイルに書き込もうとしたらエラーが発生しアプリケーションが強制終了してしまったら、今までの苦労が水の泡になってしまいます。
こんな現象に対処するために必要な技術が例外処理です。
例外処理の、サンプルプログラムを以下に示します。
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class main_program
{
public static void Main( ){
try
{
// エラーが発生する可能性のある処理
}
catch
{
// エラーが発生したら、このブロック内の処理を行う
}
}
}
例外処理でもっともよく使う構文は「try 〜 catch」です。
try以下のブロックの中に、エラーが発生する可能性のある処理を記述し、万一エラーが発生したときの処理をcatch以下のブロックに記述します。try〜catchで囲めば、プログラムが強制終了することなく、どういったエラーが発生したのかをユーザーに知らせることができます。
catchブロック内のエラー処理が終わったら、ブロックを抜け、プログラムを終了することなく以降のコードを実行します。
エラーの種類ごとに、エラー処理を変更したい場合には、次のように記述します。
class main_program
{
public static void Main( ){
try
{
// エラーが発生する可能性のある処理
}
catch(IndexOutOfRangeException)
{
// 配列の添え字が有効範囲外だった場合の処理
}
}
}
catchの後に、括弧でエラーの種類を特定します。
エラーの種類には、主に次のようなものがあります。
IndexOutOfRangeException |
配列の添え字が有効範囲外 |
DivideByZeroException |
ゼロによる除算がなされた |
OverflowException |
演算でオーバーフローが発生した |
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